中野東図書館にて中高生向け「動画×AI はじめて講座」を実施しました
Team HENSHINは、2026年6月14日(日)、中野区立中野東図書館にて、中高生向けの「動画×AI はじめて講座」を実施しました。
本講座は、動画制作の基本から、動画生成AIの仕組み、プロンプト作成の考え方、そしてAIを使ううえで大切な肖像権・著作権への意識までを、実際の動画制作体験を交えながら学ぶ内容です。
当初は1時間の講座として予定されていましたが、参加した学生の皆さんがとても積極的に質問し、自分のアイデアを形にしようと取り組んでくれたため、最終的には約1時間半にわたる講座となりました。

中野区立中野東図書館
「これはAI?本物?」というクイズからスタート
講座の冒頭では、Team HENSHINの村上瞭が、いきなり専門的な説明に入るのではなく、「これはAIで作られた映像か、それとも実際に撮影された映像か」を当てるクイズから始めました。
最初から正解を伝えるのではなく、まずは映像を見て、自分の目で考えてもらう時間をつくることで、参加者の皆さんの興味が一気に高まりました。
現在の動画生成AIは、プロが見ても一目では判断が難しいほど進化しています。だからこそ、AIを「見る側」として理解するだけでなく、「作る側」として体験することが大切です。
今回の講座では、その第一歩として、動画の仕組みとAIの使い方を一つずつ学んでいきました。

動画制作の基本から、AIへの指示の出し方まで
講座ではまず、動画制作の基本として、映像は複数の「カット」の組み合わせでできていること、カメラの距離や動きによって印象が変わること、光の当たり方や時間帯によって物語の雰囲気が大きく変わることを紹介しました。
たとえば、顔にぐっと寄るアップのカットは感情を伝えやすく、遠くから全体を見せるロングのカットは世界観を伝えやすくなります。また、「朝の光」「夕方の光」「夜のネオン」など、光の設定を変えるだけでも、映像の印象は大きく変わります。
これは、動画生成AIを使うときにもとても重要です。
AIに「犬が走る」とだけ伝えるよりも、「夕暮れの海辺で、ゴールデンレトリバーが波しぶきを上げて走る。低い位置から並走するカメラ。映画のように温かい雰囲気」と伝えた方が、頭の中のイメージに近い映像を作りやすくなります。
今回の講座では、被写体、動き、場所、時間と光、カメラ、雰囲気という6つの要素を整理しながら、AIに伝わりやすいプロンプトの作り方を学びました。

学生たちの想像力が、AIで映像になっていく時間
後半では、実際に参加者の皆さんが自分のアイデアを出し、それをもとにAIで動画を生成する「監督体験」を行いました。
「どんなキャラクターを出したいか」
「どこで何が起こるのか」
「カメラはどう動くのか」
「どんな雰囲気の映像にしたいのか」
村上が一つずつ問いかけながら、参加者自身の言葉をプロンプトに整理していきました。
特に印象的だったのは、ある参加者が、自分の好きな「ちくわ」をテーマにした物語を考えてくれたことです。
村上が「どうしてちくわが好きなの?」と聞くと、その参加者はまっすぐに「おいしいから」と答えてくれました。
そのシンプルで力強い答えから生まれたのは、大人も、仕事帰りの30代男性も、子どもも、おじいちゃんもおばあちゃんも、みんなでちくわをおいしそうに食べるという、思わず笑顔になる映像でした。
ただ面白いだけではなく、村上が伝えたプロンプトの考え方をきちんと取り入れながら、自分のストーリーとして形にしていたことがとても印象的でした。
AIは、指示を入力すれば勝手にすばらしい作品を作ってくれる魔法の道具ではありません。
自分の好きなもの、伝えたいこと、見せたい世界を言葉にすることで、初めてその人らしい表現になります。
その意味で、今回の講座は単なるAIツールの使い方ではなく、参加者一人ひとりの想像力を映像に変える時間でもありました。

肖像権・著作権・AIの料金まで、実践的な質問も
講座中には、AI動画を作るうえで大切な質問も多く出ました。
たとえば、実在する人の顔や声を勝手に使ってよいのか、好きな作品に似た映像を作るときにどこまで注意が必要なのか、AI動画生成ツールを本格的に使うにはどのくらいの費用がかかるのか、といった質問です。
村上は、それぞれの質問に対して、肖像権や著作権の基本的な考え方、AIを使うときに守るべきルール、無料プランと有料プランの違いなどを、できるだけわかりやすく説明しました。
AIを楽しく使うことはもちろん大切です。しかし同時に、誰かを傷つけないこと、人をだますために使わないこと、他人の作品や努力をそのまま利用しないことも、とても大切です。
今回の講座では、「作れる力」と「見破る力」はセットであるという考え方もお伝えしました。AIで映像を作れるようになることと同時に、SNSなどで流れてくる映像を見たときに「これは本物だろうか?」と一度立ち止まって考える力も、これからの時代には必要になります。

保護者の方の姿から感じた、未来世代への学びの大切さ
今回の講座では、保護者の方と一緒に参加してくれた学生もいました。
その学生は、AI動画の可能性に強い関心を持ち、講座中も積極的に質問してくれました。AIツールの料金について話が出た際には、保護者の方が「本当に必要になったら、自分の活動で成果が出てから考えよう」という趣旨の声かけをされていたことも印象に残っています。
新しい技術に触れる機会を与えながらも、何でもすぐに与えるのではなく、自分で挑戦し、必要性を考え、努力して選び取っていく。
その姿から、子どもたちの成長には、本人の好奇心だけでなく、周囲の大人の関わり方や学びへの姿勢も大きく影響するのだと改めて感じました。
AIは、これからの社会でますます身近な存在になります。
だからこそ、中高生のうちから新しい技術に触れ、自分の頭で考え、自分の言葉で表現する経験はとても価値があります。

最後には、自分の作品を家族に見せたいという声も
講座の最後には、参加者の一人が、会場で作ったAI動画を自分のスマートフォンに送り、家に帰って家族に見せたいと話してくれました。
自分のアイデアが映像になり、それを誰かに見せたくなる。
それは、クリエイティブの原点でもあります。
AIは効率化のためだけの道具ではありません。自分の中にある小さなアイデアを形にし、人に伝え、誰かと共有するための新しい表現手段でもあります。
今回の講座を通して、参加者の皆さんが「自分にも作れるかもしれない」「もっとやってみたい」と感じてくれていたなら、私たちにとってこれ以上うれしいことはありません。

Team HENSHINとして、AIと未来世代にできること
Team HENSHINは、AIを活用した動画制作、広告クリエイティブ、Webマーケティング、SNSコンテンツ制作などを行っています。
私たちは日々、企業の広告やプロモーションの現場でAIを活用していますが、AIの可能性はビジネスだけにあるものではありません。
子どもたちが自分の想像力を形にすること。
地域の学びの場で、新しい技術に触れる機会が生まれること。
保護者や教育機関と一緒に、これからの時代に必要なリテラシーを考えること。
そうした一つひとつの積み重ねも、AI時代の大切な取り組みだと考えています。
今回、中野区立中野東図書館という地域に開かれた場所で、中高生向けにAIと動画制作の講座を実施できたことは、Team HENSHINにとっても非常に意義のある経験となりました。
中野東図書館の皆さま、参加してくださった学生の皆さま、そして見守ってくださった保護者の皆さまに、心より感謝申し上げます。

生成AI講座・動画生成AI研修のご相談について
Team HENSHINでは、企業・教育機関・自治体向けに、生成AIや動画生成AIをテーマにした講座・研修のご相談も承っています。
動画生成AIの基本、プロンプト作成、AIを活用したSNS動画制作、広告クリエイティブへの応用、肖像権・著作権を含むAIリテラシー教育など、目的や参加者のレベルに合わせて内容を設計いたします。
AIをただ使うだけでなく、正しく理解し、楽しく、実践的に活用するための講座をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

