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【Premiere Pro】手ぶれ補正はワープスタビライザーで解決!やり方や設定方法について

【Premiere Pro】手ぶれ補正はワープスタビライザーで解決
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動画を撮影したものの、手ぶれが気になってしまうことはよくあることです。Adobe Premiere Proには手ぶれ補正機能があり、撮影後に補正することが可能です。

ここでは、Premiere Proでの手ぶれ補正のやり方や設定のポイントを解説していきます。よくあるトラブルについても対処法をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

Premiere Proで手ぶれ補正を行うには?

手ぶれ補正を行うことで、映像の視認性が高まり、視聴者はストレスなく動画視聴できます。

Premiere Proは、エフェクトの「ワープスタビライザー」を使用することで、簡単に手ぶれ補正が可能です。他のソフトを使用せず、Premiere Pro内で一括編集できる点も大きなメリットでしょう。

ワープスタビライザー(Warp Stabilizer)とは?

ワープスタビライザー(Warp Stabilizer)は、Premiere Proに搭載された手ぶれ補正用のエフェクト機能です。

撮影時に発生するカメラの揺れを解析し、映像を自動的に安定化することで、スムーズな動画に仕上げます。メソッドやスムージングなど、細かな調整項目が用意されており、用途や好みに合わせたカスタマイズが可能です。

元の素材を大きく損なわずに補正を行えるのも特徴で、ナチュラルな仕上がりを実現します。シェイクを演出したい際にも応用できます。

ワープスタビライザーで手ぶれ補正をかける方法

まずはPremiere Proの「エフェクト」パネルを開きます。

ワープスタビライザー

そして、検索バーに「ワープスタビライザー」と入力します。

エフェクトパネル

検索するとビデオエフェクトの場所に「ワープスタビライザー」が出てくるので、修正したいクリップにドラッグ&ドロップします。

ドラッグ&ドロップすると、画面に「スタビライズしています」という表示が出ます。しばらく待つと表示が消えて適用完了です。

スタビライズしています

エフェクトコントロールでの設定項目と意味

ここでは、「ワープスタビライザー」のエフェクトコントロールの項目と意味について解説します。

ワープスタビライザー適用後、エフェクトコントロールパネルで数値を変更することで、補正の強度やスタイルを調整できます。

主な設定項目は以下のとおりです。

設定項目
  • 結果(Result):補正後のカメラの動きを設定(滑らか or 固定)。
  • 滑らかさ(Smoothness):手ぶれ補正の強度を調整。
  • 補間方法(Method):補正方法(位置、スケール、回転など)を選択。
  • フレーミング(Framing):補正後の映像のトリミング方法を設定。
  • 自動スケール(Auto-scale):拡大率を自動調整。
  • 詳細(Advanced):詳細分析やローリングシャッター補正の設定。

結果(Result)

「滑らかなモーション(Smooth Motion)」と「モーションなし(No Motion)」の2つから選択できます。

「滑らかなモーション」は手ぶれを軽減しつつ、元のカメラの動きを滑らかに保ちます。
「モーションなし」はカメラの動きを完全に除去し、固定カメラで撮影したような映像にします。

滑らかさ(Smoothness)

手ぶれ補正の強度を0%から100%の範囲で調整できます。数値を上げると補正が強くなりますが、シーンに適さない過度な補正を行うと映像が歪む可能性があるので、注意しましょう。

補間方法(Method)

手ぶれ補正は以下の4つからでも調節できます。

  • 位置(Position):位置データのみを使用して補正します。最もシンプルな方法
  • 位置、スケール、回転(Position, Scale, Rotation):スケールと回転を補正
  • 遠近(Perspective):フレーム全体をコーナーピンで補正
  • サブスペースワープ(Subspace Warp):フレーム内の異なる部分に個別のワープを適用して補正

安定性を高めるための数値設定

滑らかさの値は50%前後が自然な仕上がりになります。

動きの激しい映像では10~30%に設定することで、過度な補正による歪みを防ぎつつ、適度な安定性を確保できます。

一方、静かなシーンやカメラの動きが少ない映像では、70~100%に設定することで、より滑らかな映像になります。

手ぶれ補正が上手くいかない原因と対処方法

エラーが起きる主な原因は以下のようになります。

クリップが短すぎる

ワープスタビライザーは映像内の動きを分析して手ぶれを補正しますが、クリップが短すぎると十分な分析データを収集できず、補正が適用されないことがあります。

この場合は、クリップを長めにトリミングし直して分析に必要な十分な時間を確保しましょう。

映像の動きが激しすぎる

極端に激しい動きがあると、補正が追いつかない可能性があります。

動きが激しい部分を避ける、または別のクリップを選ぶなどして、補正効果を高めるような工夫をしましょう。

境界部分のトリミングの問題

補正後に映像が拡大されるため、フレーミングによって意図しない切り抜きが発生することがあります。

対策としては、補正の強度を下げたり、補正方法を「位置」のみに変更したりすることで、意図しないトリミングを軽減できます。

ローリングシャッターの影響

特にCMOSセンサーを使用したカメラでは、ローリングシャッターの影響で「こんにゃく現象」が発生し、補正がうまく適用されないことがあります。

こんにゃく現象とはCMOSセンサーを搭載したカメラで撮影した映像に発生するローリングシャッター歪みのことで、手ぶれや素早いパン(横振り)を行った際に、映像が歪んで波打つように見える現象を指します。

こんにゃく現象が出る場合は、「詳細分析」を有効にし、「ローリングシャッターの修復」オプションを使用しましょう。

また、撮影時のパン速度をゆっくりにすることで根本的に改善可能です。

Premiere Proのワープスタビライザーを活用しよう

この記事では、Premiere Proのワープスタビライザーを使った手ぶれ補正について解説しました。ワープスタビライザーを使うことで、簡単に映像の手ぶれを補正することができます。そもそも撮影時に手ぶれが起きないよう工夫することも大切です。

また、あえて手ぶれを残すことで臨場感や迫力を高められることもあるため、どのような映像にしたいかによって考えて撮影しましょう。

Team HENSHINでは、今回ご紹介したワープスタビライザー以外にも、映像制作に役立つさまざまなテクニックを解説しています。ぜひ他の記事もあわせてチェックしてみてください。

この記事の監修者
村上 瞭
村上 瞭
合同会社Team HENSHIN 代表
半導体商社開発プランナーを経て、何を思ったか動画編集を開始。編集、CGの楽しさの虜になり、映画やCMの現場に突入し続ける。クライアントと案件を通じて、HENSHINすることが使命。映画やCM制作などのCG/VFX映像の制作を行うTeam HENSHINの代表。プロの動画クリエイターを束ねる。動画広告も得意で、動画を活用した課題解決が得意。
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