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タイムラプスとは?撮影方法や上手に撮るコツもご紹介!

タイムラプスとは?撮影方法&上手に撮るコツ
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時間を短縮し、見えなかった世界を視覚化するタイムラプス撮影。その魅力は、日常の風景を一瞬で変え、見慣れた世界を新たな視点から見ることができる点にあります。

この記事では、タイムラプス撮影の基本的な撮影方法から、上手に撮るためのコツまでを詳しく解説します。
あなたもタイムラプス撮影の世界に足を踏み入れて、日常の風景を新たな視点から捉えてみませんか?

タイムラプス撮影とは?

タイムラプス撮影とは

タイムラプス撮影とは、一定の時間間隔(インターバル)で連続的に写真を撮影し、それらを高速で連続再生することで、時間の経過を高速化して表現する映像技法のことを指します。

この方法により、ゆっくりと変化する風景や動きを、短時間で視覚的に捉えることができます。
例えば、日の出から日の入りまでの風景、花の開花、建築物の建設など、時間の経過とともに変化する様子を効果的に表現することが可能です。

インターバル撮影とタイムラプス撮影の違いは?

インターバル撮影もタイムラプス撮影と同様に、一定の時間間隔で連続的に写真を撮影する技法です。しかし、インターバル撮影はその後の処理に違いがあります。

インターバル撮影では、撮影した写真を個々の静止画として利用することが一般的です。
一方、タイムラプス撮影では、撮影した写真を一つの動画として組み合わせ、時間の流れを高速で表現します。
そのため、タイムラプス撮影は時間の経過を視覚的に表現するのに適しています。

タイムラプス撮影の特徴(メリット)

タイムラプス撮影は、時間の経過を視覚的に表現することで、独特な映像を表現できます。ここではタイムラプス撮影の特徴やメリットについて解説していきます。

長時間の動きを短時間で表現

長時間の動きを短時間で表現

タイムラプス撮影の最大の特徴は、長時間にわたる動きや変化を短時間で視覚的に表現できることです。
例えば、一日中にわたる雲の動きや、季節の変化、建築物の建設など、通常では時間をかけて観察しなければ見ることのできない現象を、数分や数秒の映像で見ることができます。

静止画では捉えられない時間の流れを可視化

静止画では捉えられない時間の流れを可視化

静止画では一瞬の風景や状況しか捉えることができませんが、タイムラプス撮影では時間の流れ自体を映像として捉えることができます。
これにより、時間の経過とともに起こる微細な変化や、長期間にわたる大きな変化を視覚的に表現することが可能となります。

タイムラプス撮影のおすすめシーン

タイムラプス撮影は、時間の経過とともに変化する様々なシーンで効果的に使用することができます。以下に、特におすすめのシーンをいくつか紹介します。

空模様の変化

雲の流れや日の出から日の入りまでの空の色の変化など、空模様の変化はタイムラプス撮影で美しく表現することができます。
特に、雲の動きは速度が遅いため、タイムラプス撮影によってその変化を視覚的に捉えることができます。

料理の調理過程

料理の調理過程もタイムラプス撮影で表現すると面白いです。材料の切り方から調理、完成までの過程を高速で見ることができ、料理の魅力を一層引き立てます。

絵やイラストの制作過程

絵やイラストの制作過程をタイムラプス撮影することで、作品が一から完成するまでの過程を視覚的に表現することができます。
これにより、作品が完成するまでの過程や、その過程での細かな変化を視覚的に表現することができます。

街並みや人々の動き

街の風景や人々の動きもタイムラプス撮影で表現すると、日常の風景が新鮮な視覚体験に変わります。特に、人々の動きや交通の流れなど、速度が遅い動きを高速で見ることで、都市の活気や日々の生活の流れを感じることができます。

タイムラプスの撮影方法

タイムラプスの撮影は、様々なデバイスを使用して行うことができます。以下に、主なデバイスごとの撮影方法を紹介します。

iPhoneを使用した撮影方法

  1. iPhoneの「カメラ」アプリを開く
  2. 画面下部の撮影モード選択メニューをスワイプして、「タイムラプス」を選択
  3. 撮影したい場所をカメラで狙い、画面中央のシャッターボタンをタップして撮影を開始
  4. 撮影が終わったら再度シャッターボタンをタップして撮影を終了

この方法でタイムラプス撮影を行うと、撮影間隔が自動的に調整された映像が生成されます。

ただし、長時間の撮影を行う場合は、バッテリーの消耗やデータ容量に注意が必要です。また、撮影中はiPhoneを固定して動かないようにすることが重要です。

Androidを使用した撮影方法

Androidスマートフォンの場合、標準のカメラアプリにタイムラプス機能が搭載されているモデルもありますが、ない場合はGoogle Playストアからタイムラプス撮影に対応したアプリをダウンロードすることで撮影が可能です。

おすすめアプリは下記の通りです。

Laps It
Laps-It

Laps Itは、Androidデバイスでタイムラプスビデオを作ることができるアプリです。使いやすく、高画質のビデオを作ることができます。撮影する間隔を調整したり、ホワイトバランスなどの細かい設定も可能です。

ダウンロードはこちら

Framelaps
Framelaps

Framelapsは、Androidデバイスで高品質のタイムラプスビデオを簡単に撮影できるアプリです。もちろん撮影する間隔を調整したり、ビデオの画質を設定したりすることができます。

ダウンロードはこちら

アプリの設定には撮影間隔や再生速度などを設定できます。撮影するシーンや表現したい時間の流れによって、適切な撮影間隔を選びます。詳しくは次項をご覧ください。

一眼レフカメラを使用した撮影方法

一眼レフカメラを使用すると、より高品質なタイムラプス撮影が可能です。
一部の一眼レフカメラにはタイムラプス機能が搭載されていますが、ない場合はインターバルタイマーという外部機器を使用して一定間隔で撮影することができます。

一眼レフカメラの大きな利点は、レンズを交換してさまざまな視点や効果を得られることです。また、撮影した静止画は後で動画編集ソフトを使用してタイムラプス動画に編集します。

設定や撮影の具体的な手法に関しては具体的な撮影手順は以下の通りです。

カメラ設定

一眼レフカメラには多くの設定項目がありますが、タイムラプス撮影においては、シャッタースピード、ISO、アパーチャー(絞り)などを適切に設定することが重要です。

シャッタースピードは、一般的には長いシャッタースピード(例えば1/30秒など)を使用します。これにより、動きのあるオブジェクトがぼんやりとした動きを示す「モーションブラー」を作り出すことができます。

ISOは、ノイズを避けるために可能な限り低いISO(例えば100や200)を使用します。ただし、暗い環境ではISOを上げる必要があるかもしれません。

アパーチャーはレンズの開口部の大きさを制御し、画像の深度(ピントが合っている範囲)を決定します。一般的には、全体が鮮明に見えるように中間のアパーチャー値(例えばf/8やf/11)を使用します。
また、ホワイトバランスをマニュアルに設定し、撮影中の色の変化を防ぐことも重要です。

インターバルタイマーの設定

タイムラプス撮影では、一定の間隔で写真を撮影する必要があります。これは、カメラの内蔵タイマーまたは外部のインターバルタイマーを使用して設定します。撮影するシーンや表現したい時間の流れによって、適切な撮影間隔を選びます。
適切な撮影間隔の例としては、雲の動きでは10 – 20秒、星空や日の出・日の入りでは15 – 30秒、建設現場や人々の動きでは1 – 3秒、植物の成長では5分 – 15分となります。

撮影

カメラを三脚などでしっかり固定し、撮影を開始します。この時、カメラが動かないように注意が必要です。

静止画の編集と動画化

撮影した静止画は、動画編集ソフトウェアを使用してタイムラプス動画に編集します。この際、画像の色補正やトリミングなどの編集を行うこともあります。

以上の手順で、一眼レフカメラを使用したタイムラプス撮影を行うことができます。

撮影したデータの編集方法については下記の通りです。

静止画の取り込み

撮影した静止画をコンピュータに取り込みます。この時、撮影した画像の順番を保つために、ファイル名を連番にするなどの工夫が必要です。

動画編集ソフトウェアの使用

Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなどの動画編集ソフトウェアを使用して、静止画を動画に変換します。この時、1枚の画像が何フレーム表示されるか(フレームレート)を設定します。フレームレートが高いほど、動画はスムーズになりますが、撮影した画像の数によっては早送りになってしまうので注意が必要です。

編集とエフェクト

動画に変換した後は、必要に応じて編集を行います。例えば、画像の色調整やトリミング、エフェクトの追加などを行うことができます。

動画のエクスポート

編集が終わったら、動画をエクスポート(出力)します。この時、出力する動画の解像度や圧縮率などを設定します。

以上の手順で、一眼レフカメラを使用してタイムラプス動画をつくることが可能です。

デジタルカメラを使用した撮影方法

デジタルカメラでもタイムラプス撮影は可能です。一部のデジタルカメラにはタイムラプス機能が搭載されているものもあります。

デジタルカメラの利点は、一眼レフカメラに比べて軽量で持ち運びやすいこと、また操作がシンプルで初心者にも扱いやすいことです。撮影後、内蔵の機能や専用の動画編集ソフトを使用してタイムラプス動画を作成します。

編集方法については、前項の「撮影したデータの編集方法」で解説した通りです。
このようにしてデジタルカメラを用いたタイムラプス動画の制作が可能です。

タイムラプス撮影の注意点

タイムラプス撮影は、一見簡単に見えますが、素晴らしい映像を作るにはいくつかの注意点があります。ここでご紹介する注意点を意識して撮影してみてください。

撮影機材の固定

タイムラプス撮影では、一定の場所から一定の間隔で写真を撮影します。
そのため、カメラが動かないようにしっかりと固定することが重要です。三脚を使用すると、カメラを安定させて長時間の撮影を行うことができます。

バッテリーと容量の管理

タイムラプス撮影は長時間にわたるため、カメラのバッテリーとデータの容量を事前に確認し、必要に応じて充電やデータのバックアップを行うことが重要です。

具体的には、一般的なスマートフォンの場合、フル充電状態で約3-4時間のタイムラプス撮影が可能で、その間に数GBのデータが生成されます。

一眼レフカメラやデジタルカメラの場合は、バッテリーの持ち時間やメモリーカードの容量によりますが、数時間から数十時間の撮影が可能です。
ただし、撮影中にバッテリーが切れたり、データ容量がいっぱいになったりすると撮影が中断されてしまうので、注意が必要です。

撮影間隔(インターバル)の調節

タイムラプス撮影の特徴的な効果は、撮影間隔(インターバル)によって大きく変わります。

例えば、雲の動きを撮影する場合、短い間隔(例えば5秒ごと)で撮影すると、雲の動きが速く見えます。
一方、長い間隔(例えば30秒ごと)で撮影すると、雲の動きがゆっくりと見えます。

撮影するシーンによって最適な撮影間隔を選ぶことが重要です。

タイムラプス撮影で流れのある映像を撮ろう!

タイムラプス撮影は、時間の経過を短時間で表現することで、日常の風景を新たな視点から見ることができます。この技法を使うことで、見慣れた風景が新鮮な視覚体験に変わり、時間の流れを美しく切り取った映像を作ることができます。

撮影の準備から撮影、編集まで、一歩一歩丁寧に進めていきましょう。そして、あなた自身の視点を映像に反映させ、自分だけのタイムラプス映像を作り上げてください。

このようにTeam HENSHINでは、映像の撮影や動画編集、CGやVFXなどの特殊な編集に関する情報発信を行っています。
専門的な技術について詳しく発信しているので、ぜひ他の記事もご覧ください。
撮影や編集に関して、ご依頼もお待ちしておりますので、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

この記事の監修者
村上 瞭
村上 瞭
合同会社Team HENSHIN 代表
半導体商社開発プランナーを経て、何を思ったか動画編集を開始。編集、CGの楽しさの虜になり、映画やCMの現場に突入し続ける。クライアントと案件を通じて、HENSHINすることが使命。映画やCM制作などのCG/VFX映像の制作を行うTeam HENSHINの代表。プロの動画クリエイターを束ねる。動画広告も得意で、動画を活用した課題解決が得意。
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