【2024年最新】AI画像高画質化サービスおすすめ9選!無料で写真を鮮明にする方法
昨今のAIの発達により、画像の生成や編集を行いやすくなってきました。その中でも一定の需要があるのが画像の高画質化です。
AIによって画像を分析し、学習したデータを用いて画像に含まれていない細部の情報補完し、高解像度の画像を出力するのがAIによる画像高画質化です。
様々なサービスがある中、どのサービスが使いやすいか、無料で使えるのかなど迷ってしまうことも多いでしょう。
ここでは、無料で使えるAI画像高画質化サービスを9つご紹介します。実際に筆者が検証した結果をもとに、どれがおすすめなのかを解説していきます。
AIによる画像高画質化とは?
AIによる画像高画質化とは、AIを活用して画像の解像度や品質を向上させる技術です。低解像度の画像をAIに学習させて画像の特徴を分析し、ディープラーニング(深層学習)を通じて高解像度の画像を生成します。
これにより、ぼやけやノイズを抑えつつ、鮮明で高品質な画像を生成することができます。
AI画像高画質化の仕組み
AIの画像高画質化は、ディープラーニングを活用して実現されています。AIが大量の高解像度画像と低解像度画像のペアから、画像の特徴を学習します。
この学習によって、低解像度画像から高解像度画像を生成するためのネットワークが構築されます。
具体的には、低解像度画像をこのAIネットワークに入力すると、学習した知識を基に、画像に含まれていない高周波成分(細部の情報)を推定して補完し、高解像度の画像を出力します。
従来の画像拡大との違い
従来の画像拡大手法(バイリニア法やバイキュービック法など)は、近い画素値を使って補間を行うため、拡大するとぼやけやジャギーが発生してしまいます。
一方、AIによる画像高画質化では、単純な補間ではなく、画像に含まれていない詳細な情報を推定して生成するため、より鮮明で自然な拡大が可能です。また、ノイズ除去やボケ補正なども同時に行えるのが特徴です。
AIを活用することで、従来手法では不可能だった低解像度画像からの高画質化を実現しているのです。
AI画像高画質化のメリット
AIの力を借りることで、誰でも簡単に高品質な画像を得ることができるようになりました。ここでは、その具体的なメリットについてご紹介します。
低解像度の写真を高画質化できる
AIを活用した超解像技術により、低解像度の写真を高画質化することができます。従来の拡大方法では不可能だった、解像度を損なわずに鮮明な画像を生成できるのがAIの強みです。
具体的には、ディープラーニングを用いて低解像度画像から高解像度画像を生成するためのネットワークを構築。このAIネットワークが、大量の画像データから学習した知識を基に、ピクセルを補完し、より精細で自然な画像を出力します。
手ブレやノイズを自動補正
AIの画像高画質化では、手ブレやノイズなどの画質劣化要因も自動で補正できます。ぶれやざらつきを抑え、より鮮明な画像に仕上げてくれるのです。
AIアルゴリズムが画像のノイズや歪みを分析し、それらを除去。同時にエッジや色彩を強調することで、まるでプロのフォトグラファーが撮影したかのような高品質な写真になることも。
スマートフォンで撮影した写真の高画質化にも効果的です。カメラの性能に左右されず、美しい一枚を残せるようになります。
写真のデジタル化に最適
古い写真のデジタル化にもAI画像高画質化は最適です。経年劣化した写真をスキャンしただけでは、キズやシミ、色あせなどが目立ってしまいますが、AIを使えばそれらを自動で修復できます。
特に、貴重な思い出の詰まった写真を、劣化することなくデジタル化できるのは大きなメリットです。AIが自動で写真の色や明るさを最適化し、鮮やかさを取り戻してくれます。
ビジネスのあらゆる用途で活用可能
AI画像高画質化は、ビジネスのあらゆる場面で活用できる技術です。
例えば、ECサイトの商品写真の画質を上げることで、購買意欲を高められます。不動産物件の内覧用の写真を鮮明にすることで、顧客の関心を引くことができるでしょう。
また、広告やマーケティングの分野でも重宝されます。印刷物やウェブコンテンツの画像を高画質化することで、企業イメージを向上させられます。SNSに投稿する写真の画質を上げることで、エンゲージメントの増加も期待できます。
どの業界でも、画像品質の向上によってビジネスチャンスにつながるでしょう。
おすすめのAI画像高画質化サービス【無料】
ここでは無料で利用できるおすすめのAI画像高画質化サービスをご紹介します。筆者が全て試し、実際に利用しやすいサービスを選びました。
サービス名 | 会員登録 | 無料プラン | 性能 | 処理枚数 |
---|---|---|---|---|
PicWish | 不要 | ◯ | ◎ | 1枚 |
kakudai AC | 不要 | ◯ | ◎ | 1枚 |
Waifu2x | 不要 | ◎ | ○ | 1枚 |
4DDiG File Repair | 必要 (インストール) | ✗ | ○ | 1枚 |
MyEdit | 必要 | △ | ◎ | 複数枚 |
Vance AI | 必要 | △ | ◎ | 複数枚 |
Nero AI | 必要 | △ | ◎ | 1枚 |
YouCam | 必要 | △ | ○ | 1枚 |
Fotor | 必要 | ✗ | ○ | 1枚 |
筆者のおすすめとしては、PicWishとkakudai ACです。どちらも会員登録不要で手軽に利用でき、性能も申し分ないと言えます。Waifu2xは回数制限もありませんが、イラストに特化しているため、性能でいうと前者2つの方が高いと思われます。
ただ、どちらのサービスも1枚ずつになるため、大量の画像を扱う場合はMyEditやVance AIがよいでしょう。
用途や予算に合わせて、最適なサービスを選んでみてください。
画像が小さくなってわからないと思います。汗
ちゃんと検証したことが伝われば幸いです…!
PicWish
PicWishの画像高画質化機能は、ぼやけた写真をクリアな高画質画像に自動変換してくれます。ノイズやブレを取り除き、低解像度の画像を最大4倍にアップスケールしてディテールを復元し、数秒で鮮明な画像に仕上げます。
人物写真の肌のレタッチや輪郭強調も自動で行ってくれる機能も特徴です。
使い方は非常にシンプルで、高画質化したい画像をアップロードするだけ。あとはPicWishが自動で画像を分析し、最適な処理を行ってくれます。
PicWishはブラウザ上で動作するため、インストールは不要です。スマートフォンやタブレットからもアクセスでき、外出先でも手軽に画像編集が行えます。
無料版で1日5枚まで高画質化可能。有料プランではさらに多くの枚数を処理できます。ユーザーからの評価も高く、使いやすさと仕上がりの美しさが好評のツールです。
▶ 完全自動&無料体験!オンライン写真高画質化&AI画像拡大フリーサイト|PicWish
kakudai AC
kakudai ACは、ブラウザ上で手軽に使えるのが特長で、低解像度の画像を最大16倍まで拡大できます。ESRGANというディープラーニングを使ったAIモデルを活用し、ノイズやボケを抑えつつ、ディテールを復元可能です。
シンプルな操作性:画像をアップロードして、拡大率を選択するだけの簡単操作に加えてJPEG、PNG、BMP、TIFFなど、一般的な画像フォーマットをサポートしています。
フリー素材サイトとして有名なACワークス関連のサービスで、ゲストは会員登録不要で1日2回、無料会員は1日5回まで利用できます。会員登録不要で気軽に利用できるのは大きな魅力です。
Waifu2x
Waifu2xは、アニメイラストに特化した画像の高画質化ツールです。完全無料で利用でき、ブラウザ上で簡単に操作できるのが特長です。
ノイズ低減レベルを選択して、画像のザラつきを除去することができ、ディテールを損なわずに2倍までの高解像度化が可能。
Waifu2xのサイトにアクセスし、高画質化したい画像をアップロード。「ノイズ除去」と「拡大」の設定を選択し、「変換」ボタンをクリックするだけです。
他のサービスと比較してかなり簡素なUIになっています。
Waifu2xの処理速度は比較的高速で、数秒で変換が完了します。また、画像サイズの上限は3000×3000ピクセル(ノイズ除去)、1500×1500ピクセル(拡大)と、十分な大きさまで対応しています。
▶ waifu2x
4DDiG File Repair
4DDiG File Repairは画像の高画質化のみならず、動画の高画質化まで対応したツール。ファイル修復ソフトに高画質化機能が付随したもので、破損したファイルや画像、動画の修復も可能です。
AIの高画質化には、一般モデル・顔専用モデル・ノイズ除去モデルの3つのモデルがあります。画像に合わせて適したモデルを選択して、高画質化させることが可能です。
4DDiG File Repairの公式サイトからアプリをPCへインストールして使用します。わかりやすいUIで操作に迷うことはないでしょう。
ただし、使用するためにはライセンスが必要で、1月・1年・永久の3つのプランに分かれています。
また、アプリにはWindows版とMac版が存在しますが、Mac版ではAI高画質化機能が利用できないようなので注意が必要です(2024年9月現在)。
▶ 【公式】4DDiG File Repair:AI技術で破損したファイルを修復
MyEdit
MyEditのAI画像高画質化機能は、ワンクリックで手ぶれ補正、ノイズ除去、アップスケールを自動で行ってくれます。
AIによる自動の手ぶれ補正とノイズ除去で、ぶれやノイズを抑えた鮮明な画像に仕上げられます。低解像度の画像は最大4倍にアップスケールし、ディテールを復元できます。
他にも、AIイラスト化、オブジェクト除去、AI背景透過・切り抜きなど、様々な写真編集機能を備えています。
無料版では1日1回の高画質化が可能です。加えて、MyEditにはバッチ処理機能も備わっているので、大量の画像を一括で編集することもできます。
Vance AI
Vance AIの画像拡大機能は、最大8倍までの拡大を可能にします。通常の拡大方法では画質が劣化してしまいますが、Vance AIではAI技術により、画質を維持したまま高解像度の拡大画像を生成できます。写真のピクセルを解析し、画像の内容や特徴に応じて最適な拡大処理を行うのです。
操作はとてもシンプルで、画像をアップロードし、適切な処理モードを選択するだけ。あとはVance AIが自動で高画質化を行ってくれます。
Vance AIには、一般的な写真向けの「スタンダード」モードの他、アニメや漫画、CG、テキスト画像など、様々な画像タイプに特化したモードが用意されています。これにより、幅広い用途に対応可能です。
セキュリティ面でも安心して利用できます。アップロードした画像は24時間後に自動的に削除されるため、プライバシーが保護されます。
サービスへの登録で3クレジットが付与され、AI高画質化にはクレジットを1つ消費します。
▶ VanceAI 画像拡大 | 800%まで小さい画像を拡大
Nero AI
Nero AIは、AI技術を活用した画像編集ツールで、特に画像の高画質化(アップスケーリング)に優れた性能を発揮します。
Nero AIのImage Upscalerでは最大400%まで拡大した高解像度の画像を生成してくれます。
Face Enhancement、Anime、Photograph、Standard、Businessなど画像に応じたモデルを選択することで、どのように高画質化するかを選ぶことが可能です。
スマホアプリやインストール版も提供されているので、ローカルで使用することも可能です。
無料会員登録で10クレジット付与され、そのクレジットを活用して試用できます。なお、高画質化する際のモデルによって消費するクレジットが異なるので注意が必要です。基本的な高画質化なら1クレジットで高画質化できます。
▶ AI Image Upscaler | Upscale & enhance photos
YouCam
YouCamは、ブラウザ上で手軽に使えてぼかしの除去や色補正など、様々な編集機能を備えています。ブラウザでも利用できますが、iOSアプリとしても利用することができます。
YouCamの画像高画質化機能は、ディテールを損なうことなく拡大でき、イラストや夜景、ポートレート、昔の写真など様々な写真に対して有効です。
使い方は非常にシンプルで画像をアップしてワンクリックで処理が始まります。画面も見やすく、迷うことはないでしょう。
会員登録で5クレジットが付与され、1回の画像高画質化で2クレジットを消費します。
Fotor
Fotorは、オンラインで写真編集ができるツールで、AI技術を活用した画像の高画質化機能を搭載しています。
FotorのAI画像高画質化機能は、風景画、肖像画、ロゴ、アニメ画像、ベクトルなど、あらゆる画像の解像度を高画質化できます。画像をアップロードしてワンクリックでFotorが自動的に画像を分析し、色彩、鮮明さ、クリアさを強化します。解像度が小さくてもHD、4K、8K、さらにはそれ以上の高画質に変換可能です。
Fotorはオンラインツールでインストールも不要な簡単仕様です。スマートフォンアプリも提供しており、外出先でも手軽に画像の高画質化が行えます。アップロードした画像は、SSL暗号化により安全に保護され、高画質化後は即時に削除されるので安心して利用できます。
サービスに会員登録した上で、無料トライアルを実施したら透かしなしでダウンロードが可能です。
▶ 高画質化 – 画質を良くするサイト (無料) | Fotor
【番外編】おすすめの有料AIツールをご紹介
最後に番外編として、Team HENSHINがおすすめするAIの画像編集ツールをご紹介します。アフィリエイトとかでもなく、純粋にいつも業務で使用しているものになります。
Topaz Photo AIは、Topaz Labsが開発したAI技術を活用した画像高画質化ソフトウェアです。低解像度の画像をアップスケールしたり、ノイズ除去、シャープ化などの処理を行うことができます。顔や文字など、拡大時に不自然になりやすい部分を、専用のAIモデルで処理することで、歪みのない自然に拡大することも可能です。
直感的な操作性と、ドラッグ&ドロップでのパネル配置変更など、自分好みにカスタマイズできるのも長所です。Nvidia、AMD、Intelなどのハードウェアメーカーと提携し、GPUアクセラレーションによって高速処理を実現。
PCデバイスにインストールして使用するタイプのAIツールで、Photoshop、Lightroomのプラグインとして利用することもできます。
Topaz Photo AIの価格は199ドル(約30,000円)で、永続ライセンスでの提供となります。購入から1年間は無料のアップデートが受けられ、1年後の最新バージョンを永続的に利用できます。
▶ Topaz Labs | Photo AI 3™ | Every shot has potential. Make it perfect.
ブラウザとアプリの違いは?
AI画像高画質化サービスには、ブラウザ上で利用できるものとアプリをダウンロードして使うものがあります。それぞれに特徴がありますので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。
ブラウザ版は、URLにアクセスするだけですぐに使い始められるのが大きなメリットです。インストールは不要で、どのデバイスからでもオンラインで手軽に画像編集ができます。
一方、アプリ版は、ダウンロードしてインストールする必要がありますが、より高度な編集機能を利用できることが多いです。また、オフラインでも使えるので、インターネット環境がない場所でも画像の高画質化が可能です。
さらに、アプリ版の方がブラウザ版よりも処理速度が速いことがあります。大量の画像を一括処理したい場合は、アプリ版の方が適しているかもしれません。
このように、ブラウザ版とアプリ版にはそれぞれ一長一短があります。手軽さを重視するならブラウザ版、高度な編集や速度を重視するならアプリ版がおすすめです。自分の使い方に合わせて、適切な方を選びましょう。
古い写真も蘇る!AIを様々なシーンで活用しよう
AI画像高画質化技術は、古い写真の復元にも大きな力を発揮します。傷や汚れ、色あせた古い写真をAIが自動で修復し、鮮明によみがえらせることができるのです。家族の思い出、歴史的な写真、アーカイブ用の資料など、様々なシーンでAI画像復元ツールが活躍してくれるでしょう。
また、AI画像高画質化は写真の復元だけでなく、ビジネスシーンでも活用の幅が広がっています。ECサイトの商品写真や不動産物件の写真など、高画質の写真を大量に用意する必要がある場合に、AIの力を借りることで作業を大幅に効率化できます。
Team HENSHINではこのような様々なAI技術の情報発信をしています。ぜひ他の記事もご覧ください。
また、弊社のサービスとして、AIを活用した画像制作からの広告運用やSNS運用なども対応しています。AI人材の育成にも注力しておりますので、気になる方は下記もご覧ください。