【2025年最新】3Dモデル生成ができるAIツール8選!料金や特徴も紹介

AIの進化により、3Dモデルが簡単に生成できる時代になってきました。これまではモデリングのための専門的な知識が必要でしたが、簡単な3Dモデルであれば、初心者でもAIを駆使して簡単につくることができます。
ここでは、最新の3Dモデル生成AIツール8つを紹介。各AIツールの特徴や価格、おすすめのツール紹介まで詳しく解説しています。ゲーム開発や映像制作など、多彩な領域で活用可能なAIツール選びの参考に、ぜひ最後までご覧ください。
AIで生成可能とはいえ、細かい調整は必要ですし、思ったものが出てこないこともあります。
そんな時はTeam HENSHINでモデリングを行うことも可能です。モデラーと直接打ち合わせながら、ご希望のモデルを制作いたします。
詳細は下記のページをご覧ください。

AIによる3Dモデルの生成とは
近年、ディープラーニングなどの高度なAI技術が進歩したことで、3Dモデルの生成プロセスが大幅に効率化されつつあります。
従来はゲームや映像制作、建築・工業デザインなど、専門スキルや高価なツールが求められる分野でした。しかし今では、AIがテキストや画像を解析し、自動で立体構造を推定してくれるため、初心者でも短時間で3Dモデルを作成できるようになりました。
AIによる3Dモデル生成の仕組み
AIを使って3Dモデルを生成する技術の多くは、深層学習(ディープラーニング)がベースにあります。具体的には、入力された画像やテキスト情報からオブジェクトの形状や質感を推定し、ポリゴンやボクセルなどの立体データとして出力する仕組みです。
代表的なアプローチとしては、複数の視点から被写体を撮影した画像を使うフォトグラメトリや、NeRF(Neural Radiance Fields)のように拡散モデルを応用した手法などがあります。
これらの技術を組み合わせることで、空間情報や質感情報を高精度に再現し、多彩なジャンルの3Dデータを自動生成できるようになっています。
これにより、専門ソフトウェアを使いこなす必要がなくなるだけでなく、プロのデザイナーやモデラーでも作成に時間がかかるような複雑な形状でも、素早く生成しやすくなってきているのです。
3Dモデル生成の手法
AIを使った3Dモデル生成には、テキスト入力や画像データなど、さまざまな形式の情報を活用する方法があります。テキストを解釈して形状を推定するアプローチや、画像・スケッチから立体を再構築する手法など、それぞれの特徴を活かすことで多彩なクリエイティブを生み出せます。
テキストから生成
テキスト入力から3Dモデルを生成する場合、言語モデルが文章を解析し、「何をどんなスタイルで作るのか」を学習した上で形状や質感を組み立てます。
たとえば「未来的なロボット」や「森林をイメージした抽象オブジェクト」といった文章を入力すると、そのイメージに近い3Dモデルが自動的に作られる仕組みです。
画像から生成
画像やスケッチから3Dモデルを生成する手法では、二次元の情報に含まれる奥行きや輪郭をAIが推定して立体化します。複数枚の写真から360度の形状を再構成するフォトグラメトリや、単一のイラストからシルエットを抽出する方法など、多彩なアプローチがあります。
AIで3Dモデルを生成するメリット
AIを活用した3Dモデル生成にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここで具体的に解説していきます。
専門知識がなくても簡単にできる
BlenderやMayaなどの3DCGソフトを扱うには、どうしても操作スキルや長い学習期間が必要でした。しかし、AIを活用するツールなら、画像やテキストの入力だけで自動的に3Dモデルを生成してくれます。
高度なポリゴン編集やリグ設定などをイチから学ばなくても、イメージに近い完成度の高いモデルが手に入ります。プロジェクトの初期段階の試作や、初心者向けの学習教材としても活躍が期待できます。
ただし、「学習しないで楽に使える」ということではなく、正しく学習して理解を深めた方がAIで生成した3Dモデルも適切に使えるでしょう。その点は誤解しないよう注意してください。
制作時間を短縮でき大量生成も
大規模プロジェクトでは、短期間で多種多様な3Dモデルを用意する必要があるケースが少なくありません。AIを使えば、多量のオブジェクトを自動生成できるため、モデリング作業の手間を大幅に削減できます。
たとえば、ゲームのNPCやアイテムなどを一度に作成したり、製品デザインのプロトタイプを多数用意したりと、従来では時間がかかる部分を効率化しやすい点が最大の魅力です。
コスト削減につながる
従来の3Dモデル制作は、社内にモデラーを抱えるか、外注を依頼するかといったコスト面の課題がありました。AIツールを導入すれば、多くの作業を自動化できるため、人件費や外注費を削減できます。
また、クラウドベースのサービスも増えていますので、ハイスペックなPCや専用ソフトのライセンス料を抑えられる場合もあります。
結果として予算を節約しながら、3Dモデルを用意できるようになるでしょう。ただし、生成されたモデルの品質を考慮して、調整が必要になる場合もあります。
AIで3Dモデルを生成する際の注意点
AIによる3Dモデル自動生成は非常に便利ですが、完成度や法的リスクなどを十分に理解する必要があります。特に品質面や著作権の問題には注意が必要です。
ここでは3Dモデルの生成に関する注意点について解説します。
品質と精度に限界がある
AIが自動生成した3Dモデルは、まだ細部のディテールに粗さが出ることがあります。特に複雑な形状や、手作業での仕上げが求められる高精度な用途では、AIの結果をベースに最終的な微調整が欠かせません。
また、テクスチャやポリゴンの破綻などのエラーが生じることもあるため、商用利用する際には適切な検証と修正が必要です。
AIを鵜呑みにするのではなく、最終確認をしっかり行う姿勢が大切です。
著作権と知的財産権の侵害に注意
AIが学習するデータセットには、既存の作品やデザインのエッセンスが含まれている場合があります。そのため、生成したモデルが他作品に酷似してしまう可能性はゼロではありません。
実際、昨年ヒットしたゲームで「他社作品からキャラクターをAIで学習させたのではないか」と疑惑をかけられた事例もあります。
(生成AIの使用については明言されていません)
新規のデザインと思っても、権利侵害が指摘されるリスクを考慮し、利用規約や学習データの出所を確認することが重要です。
【比較】最もおすすめの無料3Dモデル生成AIツールは?
ここからは、無料ですぐに使える最新の3Dモデル生成AIを4個ほど紹介していきます。それぞれの強みを把握することで、目的や予算に応じて選ぶことができるでしょう。
実際にTeam HENSHINでそれぞれのツールを使った結果も掲載しているので、それをもとに検討してみてください。今回の検証では、現実にあるもの(ドーナツ)・非現実的なものでかつ複雑なもの(ミッキーマウス)を生成してみました。生成はテキストによる生成と画像からの生成を行っています。
※ミッキーマウスは2024年4月1日に著作権が切れているため、今回の検証に活用しました。

今回は僕たちで実際に生成して検証してみました!

生成したものを1画面に並べてみたので、違いがよくわかると思います!
【現実的なもの:ドーナツ】
Strawberry chocolate covered doughnut
【非現実的なもの:ミッキーマウス】
Mickey Mouse

4つのツールを比較した結果
ここからは4つの3Dモデル生成AIツールを使用した結果を見ていきましょう。実際に生成したモデルを並べて、Blender上でモデルの質やテクスチャをUV展開して比較しました。
テキスト生成による3Dモデル生成比較
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CSM AI以外は見た目が似たドーナツですね。
テキストプロンプトにおける解釈の違いが見て取れます。

パッと見はどれも綺麗なドーナツになっています。
ですが、UV展開するとどのAIツールもぐちゃぐちゃに…。
細かく修正するためにはかなり手を加える必要がありますね…。
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ミッキーマウスのテキスト生成だと、Meshy-4・Tripoのクオリティは高いですね!
GENIEはモデルの細部のクオリティが微妙で、CSM AIはミッキーマウスというキャラクターの学習精度が高くない印象です。

ネットで公開しているものを学習しているのか、ユーザーが投稿した情報から学習しているのかなど、そもそも何を元に学習されているかで生成結果が変わってくるようです。

ちなみに、GENIEは画像プロンプトによる生成はできず、テキストプロンプトから画像を生成した上で3Dモデルを生成しています。

学習したデータセットの情報や生成過程などもクオリティに影響してくるんですね。
画像生成による3Dモデル生成比較
テキスト生成と比較すると、画像生成は完成イメージが想定から離れる確率はかなり下がりました。ただし、AIツールによって、クオリティには差が出ました。
なお、GENIEは画像生成はできず、テキストプロンプトから画像を生成し、そこから3Dモデルを生成するAIツールのようです。
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ドーナツで生成した結果、Meshy-4はチョコチップの凹凸がなくなり、テクスチャで表現されちゃってますね。

一方、Tripoは凹凸があって、画像の再現度も高いですね!
CSM AIは色味にグラデーションがかかっており、画像が加工されているように見えて独特なモデルに…。

ちなみに、CSM AIは3Dモデルをglbやfbx、obj、usdなどの複数のファイル形式で生成でき、それを後ろに並べていますよ!
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続いて、ミッキーマウスの画像で検証したところ、性能差がより明確になりました。

Tripoは元の油絵のような質感もテクスチャに反映しており、モデルの再現度はずば抜けて高い結果でした。
CSM AIは尻尾部分が上手く生成できなかったものの、テクスチャやモデルの造形はそこまで問題ありませんでした。
Tripoと比べるとモデルの造形という点では劣るように感じました。

Meshy-4もいい感じじゃないですか?

…と思うじゃないですか…。


えぇ…(笑)

画像では見えていない部分のテクスチャが生成できていませんでした(汗)
また、正面から改めて見てみると、頭頂部分がハゲているようにも見えます…。
最もおすすめな3Dモデル生成AIは…

Team HENSHINで検証した結果、手軽に使えて、高品質な3Dモデル生成AIは…

Tripoでした!

もちろん、今回の検証ではこのようになりましたが、生成するものが人間などの複雑なものになってくると異なるかもしれません。
最初に試す3Dモデル生成AIのツールとしては、やはりTripoが良いのではないかと思いました。
2025年2月現在での検証でしたが、どのAIツールも今後のアップデートが楽しみですね!
すぐに使える3Dモデル生成AIツール5選
ここでは、上記で紹介した4つの3Dモデル生成AIと有料のツール1つを紹介します。有料ツール以外は会員登録すればすぐに試せるものですので、まずはお気軽に試してみましょう。
気に入ったツールがあれば、ぜひ課金して利用してみてください。なお、商用利用の場合は課金が必須になることもあるのでご注意ください。
- Tripo
- CSM AI
- Meshy-4
- GENIE(Luma AI)
- KAEDIM
Tripo

Tripoは最先端の生成AIモデルを活用し、テキストや画像からプロ品質の3Dモデルを高速生成できる3Dモデル生成AIです。複雑なジオメトリとPBR(物理ベースレンダリング)マテリアルによるリアルな質感を、わずか約10秒で作り出せる点が大きな特徴です。
単一・複数の画像や文章による指定はもちろん、手描きのラフスケッチ(ドゥードゥル)からでもモデル化でき、用途やスタイルに合わせた柔軟な生成が可能です。
- 多様な入力 & 高速高品質生成:テキスト説明、画像(単一・複数枚)、手描きドゥードゥルなど幅広い入力。約10秒の短時間で高精細なモデルを出力。
- AIによる3Dシーン生成:3Dシーン(環境)全体を自動生成可能(近日公開予定)。BlenderやUnity、Unreal Engineなどに流用可能。
- 人型キャラクターの自動リギング:生成した人型キャラクターにはAIが自動でボーン(骨格)を割り当て、数秒でリギング済みモデルを用意(近日公開予定)。
- 業界特化のテンプレートとスタイル設定:用途別にあらかじめ調整された3Dシーン/動画テンプレートを100種類以上提供。また、カートゥーン調・リアル調・未来的デザインなど、出力モデルのビジュアルスタイルも自由にカスタマイズ可能。
- ベーシック版:$0 / 月額
- プロフェッショナル版:$19.9(約¥3,000)/ 月額
- アドバンス版:$49.9(約¥7,500)/ 月額
- プレミアム版:$139.9(約¥21,000)/ 月額
- ゲーム開発者・CGクリエイター
- 製造業・製品デザイナー
- メタバース・VRコンテンツ制作者
- 教育・文化機関の担当者
- ECサイト運営・マーケティング担当者
CSM AI

CSM AI(Common Sense Machines)は、テキストや画像、スケッチなど様々な入力から高品質な3Dモデルを生成できるAIツールです。独自のジェネレーティブAI技術によって、従来は複雑だった3Dモデリング作業を大幅に簡略化し、ゲームエンジンでそのまま利用可能な3Dアセットを作成します。
- マルチモーダル入力対応:写真・イラスト・文章などあらゆる形式のデータから直接3Dモデルを生成可能。
- AI 3Dワールドレンダラー:複数の生成オブジェクトを単一のバーチャル空間上で組み合わせ、統一的な3Dシーンとしてレンダリング。
- 3Dアセットのテキストアニメーション:生成した3Dモデルに対し、豊富なモーションライブラリから動きを適用、テキストプロンプトによるカスタムアニメーションの生成が可能。
- スタイル一貫性のある生成:テキスト入力でデザインスタイルを指定し、統一された複数の3Dアセットやキャラクターを作成。
- Tinkerer:$0 / 月額
- Maker:$16(約¥2,400)/ 月額
- Creative Pro:$48(約¥7,200)/ 月額
- ゲーム開発者・3Dアーティスト
- 製品デザイナー・建築ビジュアライゼーションの専門家
- アニメーター・映像クリエイター
- 3D初心者・ホビークリエイター
Meshy-4

Meshy-4は、アメリカのMeshy社が開発した最新の3Dモデル生成AIです。拡散モデルをベースとした独自アルゴリズムを改良し、従来よりも高精度かつ破綻の少ない3Dモデルを生成できるようになりました。
さらに、エクスポート形式やワークフロー対応の幅も広がっており、映像やゲームをはじめとする多彩なクリエイティブ分野での採用が進んでいます。
- 高精度なジオメトリ生成:表面の凸凹ノイズを排除して滑らかな形状を実現。
- 新しいText to 3Dワークフロー:モデリングとテクスチャリングの2段階に分離して生成。形状と質感を段階的にコントロール可能。
- リトライ機能と高速プレビュー:生成結果に満足できない場合に追加コストなく再生成を試せるリトライ(Retry)機能が導入。ます)。
- AIモデル選択(モデルセレクタ):用途に応じて複数の生成AIモデルを使い分け可能。
- 自動再メッシュ&ポリゴン数カスタマイズ:生成したモデルのポリゴン構造を最適化する機能。
- AIテクスチャ生成・編集:テキスト指示によって3Dモデル用のテクスチャを生成・適用できるText to Texture機能を搭載
- 豊富なツール連携:BlenderやUnity向けの公式プラグインを提供、既存の3D制作環境との連携も充実。
- 豊富なツール連携:BlenderやUnity向けの公式プラグインを提供、既存の3D制作環境との連携も充実。
- Free:¥0 / 月額
- Pro:¥3,084 / 月額
- Max:¥9,253 / 月額
- Max Unlimited:¥18,506 / 月額
- プロ品質の3Dモデルが必要なゲーム・映像制作者
- ハードサーフェスのデザインをAI生成したいユーザー
- アイデア出しや反復試行を重ねたいクリエイター
- 生成モデルをそのまま動かして利用したい開発者
GENIE(Luma AI)

GENIEは、Luma AI社が提供するテキスト入力から3Dモデルを生成するAIツールです。自然言語のプロンプトから数秒でリアルな3Dオブジェクトを作り出し、誰でも簡単に3Dモデルを生成できます。
Luma AIの先端研究に基づく新しい3D生成基盤モデル(Foundation Model)として開発されており、従来のツールに比べ生成速度と仕上がり品質の両面で際立った性能を発揮します。
- 超高速の生成:テキストから10秒以内で3Dモデルを生成。
- 最適化されたメッシュ構造:自動的に四角ポリゴンメッシュ(Quadメッシュ)で構成され、用途に応じてポリゴン数(詳細度)の調整も可能。
- マテリアル編集とARプレビュー:マテリアル(質感)やスタイルのカスタマイズが可能。
- 幅広い生成対象:家具や動物から乗り物・建築物まであらゆるカテゴリのオブジェクトに対応。
- 無料
- 3D未経験のクリエイター
- ゲーム開発者・CGデザイナー
- AR/VR制作者や製品デザイナー
- 3Dプリントやモックアップ制作者
KAEDIM

KAEDIMは、AIを活用して2Dのイラストや写真から短時間で実用レベルの3Dモデルを生成するクラウドサービスです。機械学習による自動モデリングと社内3Dアーティストの手動精査を組み合わせ、高品質な3Dアセットが得られます。
また本サービスはクラウド上で動作するため、ユーザー側に専用ハードウェアやローカルGPU環境を用意する必要はなく、ブラウザ経由で利用可能です。
- 単一画像・テキストからの3D化:1枚の画像かテキスト入力だけで3Dモデルを生成。
- AI+アーティストによる品質保証:AI生成後に社内の3Dアーティストが検査・微調整し、高品質を保証。
- 主要3Dツールとのシームレス統合:UnityやUnreal Engine、Blender、NVIDIA Omniverseといった主要3Dツールへの公式プラグインやAPI連携をサポート。
- カスタムスタイル&バッチ生成:希望するスタイルに合わせた3Dモデル生成に対応。
- マーケットプレイスとスタジオ機能:すぐ使用できる既製3Dモデルが1万点以上。
- 従量課金プラン(Pay-as-you-go):1モデルごとに料金の支払い
- 月額サブスクリプション:$150(約¥22,400)/ 月額
- エンタープライズプラン:個別見積もり
- ゲーム開発者・スタジオ
- AR/VRクリエイター・プロダクトデザイナー
- イラストレーター・コンセプトアーティスト
- コスト・工数を削減したい開発チーム
ローカルに環境構築して使える3Dモデル生成AIツール3選
先ほど紹介した4つの生成AIツールはWebサービスで、サービスに登録することですぐに使用することが可能です。簡単ではありますが、サービスに依存しており、費用もかかります。
一方、ローカルに環境構築して使える3Dモデルの生成AIツールであれば、費用は関係なしに利用することが可能です。
環境構築に手間はかかりますが、こちらもぜひ検討してみてください。
- Microsoft TRELLIS
- DreamGaussian
- Doodle Your 3D
Microsoft TRELLIS

Microsoft TRELLISはマイクロソフトが開発した、大規模な3Dアセット生成AIモデルです。統合型の構造化潜在表現(Structured LATent, SLAT)を用いた新しい生成手法を採用しており、オブジェクトの形状(構造)と質感(テクスチャ)を単一の潜在空間で表現します。
これにより、単一モデルで複数の3D表現形式に対応し、高精細で柔軟な3Dモデル生成を実現。従来の3D生成AIが限定的な出力形式や個別最適化を必要としていたのに対し、TRELLISは事前学習済みの巨大モデルによって即座に多様な形式の高品質3Dアセットを生成できる点で際立っています。
- SLATとRectified Flow Transformerによる新手法:従来の拡散モデルとは異なるアプローチにより、単一の潜在表現から高品質な3Dデータを効率的に生成可能。
- 大規模モデルによる高精細な生成:約20億パラメータ規模のモデルを50万点の多様な3Dオブジェクトデータセットで事前学習済み。
- 柔軟な3D編集機能:後からテキストや画像の指示で部分的な編集やバリエーション生成が可能。
- 対応OS:Linux環境推奨(Windowsはセットアップ方法が共有されているものの、動作確認は不明)
- ハードウェア:NVIDIA製のGPU必須、最低16GB以上のVRAMを搭載したGPU
- ソフトウェア依存:NVIDIAのCUDA Toolkit(バージョン11.8または12.2)によるGPU計算環境、またPython 3.8以上、依存関係管理にはCondaの利用が推奨
- モデルデータ:事前学習済みモデル「Trellis-image-largeモデル」などの各種モデルをHugging Faceからローカルへダウンロードが必要
- 高度な3Dコンテンツ制作を行うクリエイター
- 生成した3Dモデルを反復的にブラッシュアップしたいクリエイター
- 最新の3D生成AIを自前の環境で活用したい研究者・開発者
DreamGaussian

DreamGaussianは、3Dシーンを多数のガウス分布(点のぼかし)で表現するGenerative Gaussian Splatting(生成的ガウス・スプラッティング)という独自の3D生成手法を採用し、従来の方法に比べ桁違いの高速化と高品質化を両立した3Dモデル生成AIです。
わずか1枚の画像やテキストの指示から、高精細なテクスチャ付き3Dメッシュモデルを約2分で生成できます。
- Gaussian Splattingによる生成:ガウス要素を段階的に追加して細部を詰めていく独自技術による生成。
- 高品質なテクスチャ付きメッシュ出力:モデル表面に高解像度のテクスチャが正確に適用されたリアルな3Dモデルを生成。
- 多様な入力に対応:単一画像からの生成やテキストプロンプトによる生成が可能。用途に応じて生成フローも調整可能。
- GPU:NVIDIA製GPU(VRAM 8GB以上)によるCUDA対応環境(開発チームの検証ではUbuntu 22 + CUDA 11.6やWindows 10 + CUDA 12.1上でRTX 3070(8GB)で動作を確認)。
- セットアップ:GitHub上で公開されているリポジトリをクローンし、依存ライブラリをpip経由でインストール。Gaussian Splatting用の専用ライブラリやNVIDIAの差分レンダリングライブラリ(nvdiffrast)など追加パッケージの導入も必要。
- 高速な試作サイクルを求める3Dクリエイター
- ローカルで3D生成AIを活用したい開発者
Doodle Your 3D

Doodle Your 3Dは、手描きのスケッチからダイレクトに3Dモデルを生成するユニークなサービスです。線画の情報をAIが読み取り、そのまま立体へと変換するため、アイデアスケッチやラフデザインを素早くビジュアル化できます。
- 粗いスケッチからの3Dモデル生成:雑な線で描かれた抽象的なスケッチでも、歪みのない3Dモデルを生成。
- パーツレベルのモデリングと対応付け:オブジェクト形状を複数の部位に分解し、スケッチの各部分と3D形状のパーツを対応付ける独自フレームワークを採用。
- ペアデータ不要の学習:人手で描いたスケッチと対応する3Dモデルのペアデータセットを用意せずとも高品質な生成が可能。
- インポジション編集:生成後、入力スケッチを部分的に描き直すことで該当部分の形状を直接編集できる機能を導入。
- 形状のスムーズな補間生成:複数スケッチの特徴ベクトルを補間することで、一つの生成形状から別の形状へ滑らかに変化。
- GPU:CUDA対応のGPU
- ライブラリ:PythonおよびPyTorch等の機械学習ライブラリのセットアップが必要
- 手描き発想をそのまま3D化したいクリエイター
- 絵が苦手でも形状を作りたいユーザー
- テキストではなくビジュアルで詳細指定したい人
- スケッチで細かくデザイン調整を行いたいデザイナー
AIを活用して3Dモデリングを効率化!
AIを使った3Dモデルの自動生成は、初心者でも始めやすく、膨大なアセットを扱う現場にとっても生産性を大きく向上させる可能性を秘めています。プロのモデラーが作る高クオリティな作品と組み合わせれば、より多彩なコンテンツを短時間で生み出せるでしょう。
各生成AIツールの特徴や料金形態、操作感をしっかり比較し、用途に合うサービスを導入することで、3D制作の新しい可能性を存分に活用してみてください。
Team HENSHINでは、最新のAI関連の情報発信をしています。クリエイティブな活動に活かせるものも多いので、ぜひ他の記事もご覧ください。
AIによるモデル生成がうまくいかない場合もあることでしょう。
その際は、ぜひTeam HENSHINまでご相談ください。生成したモデルの調整やご希望に応じたモデルの制作が可能です。
詳しくは下記のページをご覧ください。
